 書籍売場にも進出したいモーニング。漫画もありじゃないか講談社文庫。双方の思惑がすんなり合致。『天才 柳沢教授の生活』に続き放たれた『へうげもの』。4月15日の1〜2服同時発売後、時を経ずしてサクッと重版決定です。本作史上当然最小。ハンドバッグやセカンドバッグはもちろん、着物の袂にも忍ばせらるる小型にて、茶席のお供にも最適です。単行本はおおむね11話に対し、文庫版はおおよそ15話。定価は10円しか違いませんので、かなりお得です。単行本とあわせてお買い求めになると、異なるテイクでたのしめます。
巻末のおまけは中谷美紀インタビュー。お茶と着物に造詣の深い人気女優が、現代茶道と利休〜織部の茶の湯の違いを踏まえ、『へうげもの』の世界を意外や硬派に語ってくれます。出すからには市場をさらに拡大したい。女性読者に色目を使おうとしたら、「カバーだけは男目線でヨロシク」と、山田芳裕から注文が出ました。単行本茶陶シールの流用ですが、『へうげもの』ゆかりの桃山陶で勝負。はっきり言って、池波正太郎&新潮文庫リスペクト。講談社文庫版『へうげもの』をヨロシクお願いします。5月から7月まで、毎月2服ずつ発売です。毎服異なる豪華ゲストにご注目あれかし。
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