 『乙』ショックを乗り越えまして、朗らかに明日へと向かう山田芳裕『へうげもの』にて候。望外の好評を頂戴している講談社文庫版。最新刊三〜四服がまもなく発売予定です。連載が続いているのに、なぜ文庫版を出すのか。アニメ化で売り時なのに、なぜ文庫版を出すのか。なぜコミックスと文庫版を競合させるのか。食い合いになるではないか。どっちをプッシュすればいいのか。などなど、書店様からけっこう苦情があるとも聞きました。青年誌の編集部としては、いろんな思惑あっての文庫化です。コミックスはコミックス。文庫は文庫。どっちも売っていただきたいのです。漫画コーナーは近寄り難いという活字派の方々には、文庫版でお読みいただけたらと思うておりまする。ジャンル、セクションのちがいを乗り越えて、そこんとこヨロシクお願いします。

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