
唐津陶芸界の重鎮、鏡山窯・井上東也+公之さん父子を訪ねました
我こそは『へうげもの』であります、
古田織部と唐津の係わりを取材に来たのであります
「『ヘウケモノ也』とは、神谷宗湛やね」
来意を告げた刹那、当意即妙の井上東也さん
唐津焼の現在過去未来、朝鮮出兵=やきもの戦争の背景を、
つらつらっと語ってくれました
さすがは唐津焼の組合理事長、
人と土地とブツの歴史の因果をようく熟知されとります
安土桃山時代の古唐津も拝見にあずかり、感謝の言葉もありません
ご子息の公之さんには工房の隅々までご案内いただきました
古式床しき連房式登り窯の威容、
「機械」と呼ぶにはどけか人間臭い装置の数々
やきものはよくも悪くも「ローテク」な産業であり、
文明と文化の架け橋であるなあと改めて思い至るのでした
あえて父の轍を踏み、「唐津」の祖型をたどり、
シンプルを生きる公之さんに喝采です
広く深く唐津焼普及に余念がない井上父子の鏡山窯、
最寄り駅は筑肥線虹の松原駅
単線の無人駅にて駅前の煙草屋でも割引切符を手売りしとります
鉄道ファンにもオススメの逸駅……と言えるでせう
これにて唐津取材終了
明日は博多より海路対馬へ渡ります
朝鮮半島に一番近い島より続報予定
おやすみなさい