日本人はいかにして「茶」と出会い、
「文化」として昇華させてきたのか
「茶の湯」の歴史をコンパクトに解き明かす好著が、
なんと×2、講談社から好評発売中です
この『茶人たちの日本文化史』、
第三章「茶の湯の大成」第6項に、
『「へうげもの」の世界』と題し、古田織部が登場
山田芳裕『へうげもの』とはとりあえず関係ありません
「ヒツミ候也、ヘウケモノ也」
慶長4年、織部が用いた新奇なる茶碗を見て、
博多の豪商・神谷宗湛が日記にそう記した
『へうげもの』という題名は、
織部の代名詞である形容から頂戴しました
当時の人々は織部のコトを「世の宝をそこなふ人」と揶揄したらしい
これについては本文中にも出てきます
茶器に生まれたのではない、茶器になるのだ……てな感じで、
茶人たちは茶器でないものを自由に採用していったワケですが、
織部はわざわざ茶碗を叩き割って継ぎ合わせたり、
墨蹟を寸断したりして、大いに顰蹙を買った
そういう男が将軍家の儀礼を整備してゆく
どんなキモチで公私を使い分けていたのか
いずれ『へうげもの』で描かれるハズです
平安時代から現代に至るまで多士済々
さまざまな人物に触れているのが、本書の特筆すべきところ
茶の湯の技芸に秀でるのみならず、独自の思想を持つ者が茶人
各時代において、伝統と現代の融合に腐心した者が茶人
勝手にそう結論しました
新書ゆえにハンディー&コンパクトな一冊
『へうげもの』の座右にぜひどうぞ

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