そもそもデビュー作
『大正野郎』(全2巻・講談社)において、
強烈な物欲を遺憾なく発揮した山田芳裕。
五臓六腑をかけめぐる欲望が、『へうげもの』で炸裂しているワケです。
古田左介にキセルを吸わせたコトから、パイプ蒐集熱が再燃。
上田宗箇
(左太郎重安)作、名碗
「銘さても」の六角形に魅せられ、
ミラノにある
〈SAVINELLI〉社の製品
(*上掲のヤツ)を購入しました。
サヴィネリ、サビネリ、さび練り……いい名前だ。
買うも地獄、買わぬも地獄。
鹿島茂
『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)には、
蒐集家の恍惚と不安が子細に綴られているのですが、
山田芳裕もまた、同様の葛藤を長年くり返しております。
なぜ物を買ってしまうのか? そこに物があるからだ。
同病相哀れむ……方は、どうか心中をお察しください。
ついでに配偶者の胸のうちも……ご想像いただけるとさいわいです。
「使わなければ、飽きたら売れるんですけどね
(苦笑)」
仕事場でパイプの煙を燻らせながら、かく語る山田。
パイプ→マッカーサー、葉巻→チャーチル、煙草→市川崑。
担当者的にはそういうイメージです。
『グレート・スモーカー/歴史を変えた愛煙家たち』(祥伝社新書)では、
東西の愛煙家群像が語られます。
煙草がやめられないのではない、やめないだけなのだ。
煙を愛してやまない向きには、そっとご一読をオススメします。
なお、健康のため吸い過ぎにはくれぐれもご注意ください。
【関連サイト】
☆ebookJAPAN山田芳裕特設ページ
☆週刊モーニングオフィシャルサイト〈e-モーニング〉『へうげもの』
☆モーニング25周年スペシャルサイト
☆Yahoo! JAPANモーニング創刊25周年総力特集
☆同・公式ブログモーニング編集部便り
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