
『へうげもの』でもおなじみ、
「楽焼」の名品が、東京・日本橋に大集結。
平日の午後にもかかわらず、会場の
三井記念美術館は、
老若男女、善人善女でそりゃあもう大盛況。
自分より若い姿はほとんど見当たらず、なぜかうれしく思いました。
千宗易=利休が初代・
長次郎に焼かせた黒&赤茶碗から
(単行本第1服所収)、
樂家と楽焼の歴史は始まります。
樂を語らずして茶陶を語るなかれ、てなもんや。
二代・
常慶、三代・
道入(ノンコウ)と、歴史的名工を輩出しますが、
『へうげもの』的には、初代に注目刮目瞠目瞑目。
そこから後のコトはまた別の話というよりも、
不勉強でようわかりませんねん
(苦笑)。
赤楽・
無一物(重文)、黒楽・
大黒(重文)、黒楽・
俊寛(重文)など、
必要にして重文……な逸品が居並ぶ中、
黒楽・
あやめにとりわけグッときました。
錆びた赤が、黒と溶け合うウルトラQ……です。
ココだけ字を大きくしときます。
ちなみに同館収蔵品には
国宝6点、重要文化財21点、重要美術品44点。
さすが、
益田鈍翁、
高橋箒庵ら、近代の数寄者を生んだ三井財閥。
三菱、
住友、
東急、
東武、そして
三井。
茶をめぐる名器名品の数々は現在、これらの手に少なからず帰着。
権力と財力と数奇は三位一体。
歴史のB面を描く『へうげもの』のさらなる裏面が、
はからずも見えるような気がしますですたい。
同館ミュージアムショップのご担当者様、
一年前お願いした『へうげもの』お取り扱いの件、再度ご検討くださいませ。
いいじゃないですか、美術館に漫画があったって。


【関連サイト】
☆週刊モーニングオフィシャルサイト〈e-モーニング〉『へうげもの』
☆モーニング25周年スペシャルサイト
☆Yahoo! JAPANモーニング創刊25周年総力特集
☆同・公式ブログモーニング編集部便り
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