権力、カネ、ブツ
(+オンナ)は三位一体。
名物、大名物は生々流転し、勝ち組の掌中に収まるワケです。
弱肉強食の頂点に立ったのは、もちろん徳川家康。
日本の故宮博物館とでも言うべき名古屋市の
徳川美術館へ行くと、
歴史の峻厳がよくわかります。

同館で開催中の秋季特別展に、諸大名が所有していた
〈茶の湯の名宝〉が集結。
古田織部ゆかりの品もいくつか並んでおります。
◎千利休作・竹茶杓 銘「泪」/筒・古田織部作(16世紀・名物)
利休と織部の師弟愛を物語る逸品
◎古天明釜 銘「梶」/古田織部所蔵(15世紀・名物)
シンプルなフォルムが現代に通じるセンスを感じさせます
◎高麗紫石硯/古田織部所蔵(13世紀・名物)
実に機能的で使ってみたくなりました
◎鳴海織部耳付茶入 銘「餓鬼腹」/古田織部所蔵(16世紀・中興名物)
茶入はどうもつまらん……と思った織部が自分好みを作らせたのか
◎唐草文染付茶碗 銘「荒木」/荒木村重所蔵(16世紀・大名物)
単行本第1服所収、逃亡する荒木から左介がせしめた問題の品
◎古田織部書状 伊達政宗宛(17世紀)
織部と陸奥の雄・独眼竜政宗は昵懇の間柄だったとの噂
単なる身びいき……ではなく、織部ごのみはかなりいい。
いつもはちょっと大味な徳川美術館
(失礼)。
今回はグッドですよグッド。
会期は11月5日(日)まで。
毎度駆け込みのご案内で申し訳ないス。
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