『へうげもの』副読本のご紹介、第2弾です。
近世の西欧を代表する美術は絵画と彫刻であり、
「美」の創造を目的としたが、
同時期の日本では
工藝の分野で最も輝かしい成果がもたらされ、
「用」の充足において卓越していた。
すなわち生活空間を快適なものとする
「デザイン」にこそ、
我が国が誇るべき大きな足跡が認められる。
美術の時間に習ったような習わなかったような。
たぶん教わってないな。
本書で紹介される「名匠」たちは、狩野永徳、長谷川等伯、
千利休、
古田織部、
本阿彌光悦、俵屋宗達、尾形光琳、緒方
(*原文ママ)乾山。
左介=織部の生涯を概観するとともに、
工藝=デザインに刻んだジャイアント・ステップスを知る上で、
絶好の一冊です。
「放蕩者」であった光琳・乾山兄弟の話も実に興味深いところ。
「オレたちのライフスタイルを決めちゃった男」
連載開始時、そのようなアオリを用いました。
monoにあこがれ、手に入れ、使うという生活の中に、
左介=織部が脈々と息づいている。
てなコトが実感してもらえるかもしれません。
水尾比呂志さんには
『デザイナー誕生』('62)という
「名著」があります。
あいにくすでに絶版ですが、荻窪で思いがけず入手。
やっぱ古本屋はのぞいてみるもんだな……とはからずも思いました。
小社より今年4月発行。
全国書店、
講談社BOOK倶楽部、
amazon.co.jpなどでどうぞ。
さあ、レッツへうげ!!
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