vol.563. 上田宗箇作 赤楽茶.. 『へうげもの』が誇るいじ...
作者の編集部も吃驚仰天。古田織部のご.. 古田織部の子孫...
vol.690. 絶体絶命、S.O... 文禄・慶長の役で日本軍を...
vol.772. 猛虎襲来〜山田芳裕.. 「是が非でもこの地を領す...
小田原・石井商店 ピーナッツハウス .. 「北条五代祭り...
古田左介・その栄光と「物欲」の軌跡 .. 主人公・左介の...
vol.423. 床を敷け〜『へうげ.. 単行本第7服発売を記念し...
『センゴク』仙石秀久と『へうげもの』.. 同じ時代を推定150...
vol.365. 史上最大の誤算〜へ.. 前回,伊達”バリバリ”政...
vol.696.男はつらいよ〜山田芳.. たち吉主催〈へうげ十作『...
「へうげもの」の文献初出は,博多の豪商・神屋(谷)宗湛の茶会記『宗湛日記』。慶長四年(1599)2月28日の条に「セト茶碗。ヒツミ候也。ヘウケモノ也」の記述があります。場所は伏見の古田織部邸。詳細は不明ながら,特筆すべき「ゆがみ」を呈する「へうげ」た茶碗が用いられたという。織部が「めぎゅわ」の狼煙を上げたこの記録,山田芳裕『へうげもの』の一原点でもあります。 のちに「織部焼」と呼ばれる新奇なやきものは,美濃の元屋敷窯を中心に大量焼成。一世を風靡するに至りました。『へうげもの』にも登場する連房式登窯跡が残る岐阜県土岐市では,「2月28日」を「織部の日」と制定。毎年記念行事を開催しています。今年も2月27日(土)から3月7日(日)まで,現代茶陶展,市民茶会などさまざまな催しを企画。復元された窯跡や,出土品を多数展示する美濃陶磁歴史館は,織部の「革命」と『へうげもの』の世界をたどる上でも必見です。 山田&編集部も数年前,土岐市界隈へお邪魔しました。『へうげもの』中にも登場する窯大将・加藤景延が九州の唐津より最新技術を導入。元屋敷窯を築いたという。当時のやきものはいわゆるハイテクにして,陶業地を支配する各藩が振興に躍起となっていた。それだけに門外不出の機密も多く,情報獲得は容易でなかったらしい。可能ならしめたのは古田織部の権勢によるものとか。この男,美の巨人,不世出の数奇者にとどまらぬ,政治・経済にわたる巨魁ともいえるかもしれません。 土岐,そして隣町の多治見は,若手激陶者集団〈へうげ十作〉参加作家の本拠地。伝統工芸,現代陶芸の工房,ギャラリー,カフェなどが多数集まり,日本を代表するやきものエリアです。この機にぜひ,『へうげもの』の背景をめぐってみてはいかがでせうか。ココロよりオススメします。詳しくは土岐市ホームページをば。 タグ: 織部の日 土岐市 古田織部 みんなの織部の日をまとめ読み